”地域貢献を考えた商品販売”
■現在、「薪」を販売されているということですが、商品の特徴を教えていただけますか?
弊社のメイン業は、建設業になります。
しかし、それだけではなく地域振興事業も行っており、薪や猫砂の販売も手掛けています。
私は新規事業で薪の販売事業に携わりました。
元々薪はどこでも手に入ってしまう物なので、特徴が出しにくいんです。
そのため、作る工程で差を出しています。
例えば、障がい者の方々の就労支援につなげる取り組みとして、生産工程の一部を知的障がい者の方々が働く場として活用いただいております。
お客様の中にはそういった取り組みに賛同していただける方がいらっしゃり、応援して下さる方もおります。
また、企業として薪を販売をすることで、安定して品質の良い薪を提供できているのも特徴です。
”お客様へは安定安心を提供”
■商売を始めると商品自体に差別化を図り拘りを持ってしまうと思うのですが、生産工程で差別化を図った理由は何ですか?
お客様から見ても、やはり薪自体にあんまり差を感じていないというのが現状です。
お客様は乾いた薪が欲しいと感じているので大前提としてそういった商品を提供します。
弊社としてはその部分をきちんと行った上で、安定した供給ができています。
個人の方が薪の販売をしている場合、商品や提供にばらつきが生じてしまう場合があります。
しかし、弊社は法人経営ですので、しっかりと量を確保し、欲しい時にすぐ提供できるようしっかりと対応しています。
毎年質の良い薪が決まった量だけお客様の家に届くので、リピートをして下さる方がたくさんおります。
”流通方法の工夫をし、市区町村や大手小売店と提携することで安定した経営に”
■現在、経営が軌道に乗っているようですが何か秘訣はありますか?
企業としてきちんと商売をすることで木の価値を下げることなく、安定した質の良い薪を大量に供給することができます。
その利点を生かしてふるさと納税の返礼品や大手小売店と提携を結び、安定した経営につなげています。
多くの方に知っていただけるよう情報発信にも力を入れています。
弊社は地域振興事業を行っており、公共性の高い事業をしていているという点に注目していただき、ありがたいことに地元広報誌にも掲載をしていただきました。
それが大手小売店の目にとまり契約につながったこともあります。
”自分にあったライフスタイルを送りたい”
■どのような想いで、現在の会社に入社されたのですか?
元々、環境問題や自然環境の保全に興味があり、その分野にも精通する大阪の大手メーカーで技術に関わる仕事をしていました。
しかし、大阪での生活は人が多くゴミゴミしてる環境であり、会社の雰囲気が自分の性に合わなく感じ、息苦しい日々を過ごしていました。
そして、自分の地元である四国の方に戻りたいという想いが強くなりました。
結婚をするタイミングで彼女の故郷でもある高知に移住を決めました。
今の会社は地域振興事業に力を入れ、公共性の高いビジネスをしている点に魅力を感じ、入社しました。
”精神衛生上、良い環境がやっぱり大事”
■地方で働く魅力とはずばり何でしょうか?
地方は自然が多く、のんびりしている雰囲気があって、落ち着いているため、ストレスを感じにくいです。
通勤にかかる時間も短くて済むので働きやすいですし、プライベートの時間も確保できて充実しています。
都会で高い給料をもらい、バタバタした生活を送り、息苦しい日々を過ごすよりも、精神的に余裕があって働けるというのが地方の良いところかなと感じています。
”人間関係の問題はどこにいても一緒。周りをあまり気にせず、程よい距離感で”
■地方は人間関係が密すぎてそれがストレスに感じると聞きますが、如何ですか?
地域の人との関わりはプライベートでも仕事でも必須なのは間違いありません。
しかし、それは地方とか都会とか関係ないように感じます。
地方だからではなく、その人のやり方や性格も関係しますし。
都会にいて人付き合いが少ない方からすると極端に増えたように感じるかもしれないですね。
しかし、そういった方でも最低限の関わりを持つ中で良い距離感を心掛ければ問題ないかと思います。
”やりがいは、地方も都会も関係ない”
■都会の方がアグレッシブな仕事ができるイメージがありますが、地方ならではのやりがいはありますか?
地方には、地方ならではの問題があります。
仕事を通してそういった課題を解決する点においては地方も都会も関係なくやりがいはあります。
仕事の内容がどうとかというよりは、自分に合ったライフスタイルが送れる場所で働くことが大切だと感じます。
地方=住みづらい、自給自足というイメージがあるかもしれませんが、私のように都会と地方の間のような場所を選ぶのも良いと思います。
”知的承認欲求の強みをいかし、常に勉強”
■全く違う業界や職種で働く上で、苦労した点はありますか?
たくさんあります。元々機械屋だったので、物を売ることや経営、営業に関して何も知りませんでした。
そのため、セミナーに参加をしたり、独学で勉強をして疑問点を一つ一つ潰していきました。
しかし、経営に関しての本を読んでも難しく、わからないことが多く限界を感じていました。
”事業に八方塞がりを感じていた”
■ワイワイ塾に参加したきっかけは何ですか?
ワイワイ塾を受講する前にも別の講座を受講していました。
そこで事業計画を立てながら講座を受けていたんですけど、物足りなさを感じていました。
とりあえずこのままだとどうしようもないなという気持ちもありました。
会社の事業も今のまま進んでいくと取り組む意義を感じなくなる恐れがあり、何かしら打開策はないかなって悩んでいた時に、改めて経営を学んでみようと思いました。
”他の講座と違うところは、事業計画を作り、学んだことを実践に落とし込むこと”
■「ワイワイ塾」に参加してみて如何でしたか?
事業内容を分けるとか比べるとかは特に勉強になりました。
改めて一年経って事業計画を作り直さないといけないんですけど、きちんと分析をするために分けるということをもう一回やり直そうと思っています。
どういうお客さんがターゲットで、何人のお客さんがどれぐらいの商品を買っているのかという話は、やっぱりデータに落とした方がいいなと思います。
収益を考える際もどこにお金がかかりすぎてしまっているのかを分析をするためにも、そういう基本的なことをちゃんとやっていかないといけないなって感じています。
このようなことを講義で経験したので、さらに精度を高めて事業計画を作りたいです。
講義で習ったことを実際の事業に落とし込んで、振り返りもしながら受講できる感じがありました。
経営に関する本を読んでいたので多少の知識はありましたが、その知識を実践して、実際の事業に落とし込むのは大変難しいですが、その経験ができて良かったと思っています。
”楽しい方が上回っていました”
■ワイワイ塾の講義で大変だと感じたことは何ですか?
コンセプトを考える講義や事業計画を作成する講義は難しく感じましたが、それよりも楽しかった気持ちが上回っています。
発表に関しても最初は恥ずかしく感じましたが、段々慣れていくと色々と感化されました。参加者の皆さんの考えを聞くことは勉強になりますし、仲良くなることもできました。
その時に勉強した損益分岐点を意識した経営ができるよう現在模索中です。
”ぜひワイワイ塾のセミナーを受講してください”
■これからスモールビジネスを始めようとしている方や、悩んでいる方へアドバイスをお願いします。
まずは事業計画を立てるところが大事だと思います。
「自分が作りたいものではなく、お客様が欲しいものを考えているか」
「利益をちゃんと意識しているか」商売をやる以上利益を出さないといけないので。
しかし、売れればいいというわけでもないので、同時に「人も幸せにできるか」「自分も幸せになれるか」というところを意識し、チャレンジしてほしいです。
今の事業を始める前にワイワイ塾で習ったこのような話を聞けていたら、もっと事業が違っていたかもしれませんが、反対に不完全な状況だからこそ講義を受けてグサグサ刺される部分もあって良いのだと思います。
ワイワイ塾の講義は、説明が分かりやすく、腑に落ちやすかったです。
Comments