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【島根県スモール・ビジネス育成支援事業①】農業をビジネスに!東京で経営者として活躍後、地方で農業ビジネスに挑戦! 農家という枠に留まらず、新たなビジネスモデルの創造に奮闘する「空と小さな屋根の農園」藤原大巌さんにインタビュー!

(インタビュー実施日:2023年6月15日)




”コロナにより東京が機能不全になった際、食料自給率の低さに問題意識を持ち、地方で農業を行うことに重要性を見出した”

■現在、どのようなビジネスを展開されていますか?

現在、島根県益田市でいちご農家をしながら、キッチンカーでいちごを用いたスイーツの製造販売をしています。

きっかけは、コロナ禍で都市部が機能不全に陥った際、食料自給率の低さは大変な問題であると感じ、その問題解決のためにも地方で農業を始めようと考えました。せっかく移住するならば、人口が一番少なく困っている場所にしようと考え、益田市に興味を持ちました。

益田市の特産品の中でも、いちごの栽培方法が私の性格に合っていると感じ、いちご農家を始めることにしました。



”農業でどんなビジネスを展開できるかという意識を常に持つ”

■なぜ、キッチンカーを始めようと思ったのですか?

農家を始めようと思った時から、農業でビジネスを展開したいと考えており、利益を出せるビジネスモデルを作り、広めていきたいという思いがありました。

基本的に益田市で栽培されているいちごは、益田市の小さな市場でしか卸売できていません。そのため、需要と供給のバランスが合わず、価格が暴落しているのが現状でした。

いちご農家だけでは十分な収益を見込めないため、別のビジネスモデルを同時に走らせようと考えました。

付加価値を付けていちごを販売する方法として、固定店舗、直売、加工品、カフェなど色々と考えましたが、コロナ禍の中、小さい益田市で何が現実的かと考えた時、キッチンカーならば可能ではないかと思いました。



”一番恐ろしいのは、失敗することではなく「失敗するとは何か」を知らないこと”


■事業を始める上で失敗や恐怖心はありませんでしたか?


私自身、以前経営をしていた会社で多額の負債を背負ったことがありました。しかし、怖がっていても何も解決しませんし、人生すべて運だと思っています。

事業に失敗したら全てを失って大変なことになってしまうといったイメージがあるかと思いますが、実際は皆さんがイメージするような悲惨なことになることはほとんどないかと思います。失敗することを恐れるけど、「失敗とは何か」を皆さんご存知ないのだと思います。

失敗することよりも問題なのは、「経営をする」といった意識を持たずに事業を始めてしまうことです。




”事業をする上では差別化を図ることが大切”


■起業して成功した事、失敗した事を教えて下さい。


キッチンカーの事業は売り上げが伸びており、成功しています。

現在キッチンカーブームではありますが、よくあるカレー、ハンバーガー、焼き鳥、たこ焼きではなくて、イチゴのスイーツに特化することで差別化を図りました。車体もおしゃれなデザインにしたこともお客様からご好評でした。





”事業を始める上では、細かい部分の知識も持っておくことが大切”


■事業を始める上で、何か問題はありましたか?


一番の問題は、移住先での人脈が無かったことです。これに起因して、事業を始めるための諸経費が膨大になってしまうことがありました。

施設の建設を例にすれば、誰にお願いすれば良いかや価格の相場がわからない状況なので、悪質な業者に捕まったり、地方価格で逆に高く請求されてしまうといったことです。

また、関係性を悪化させまいとした結果、相手の誘いを断れない雰囲気が生まれ、何か頼まないといけないのではないかといったプレッシャーを感じることもありました。

それらに気を取られず、目を向けずにやっていくことが一番ですが、色々な関係者が絡んで来る場合もあるので、中々難しいのが現状です。

事業を始める前に何にいくら必要かなど、細かい部分の知識も持っておく必要があると思います。



”移住の成功の鍵となるのは、家族の協力”


■ご家族は移住に対してどのように感じておられましたか?


移住に関しては、奥さんが希望していました。娘も益田市に来て、とても充実しているようです。

生活する上でもこちらが便利だと感じる部分も多いです。

家族が反対する中、地方に移住した方で成功した人を見たことがありません。家族から少しでも移住について反対をされているのであれば、移住は諦めた方が良いと思います。


”益田市をキラッと光る場所に”


■将来の夢や今後の展望は何ですか?


観光客に対して、益田市は「隠れたすごい面白い町」というイメージを植え付けたいです。

農家が運営するキッチンカーが増えたら絶対面白いと思っており、「農家キッチンカー10台が勢ぞろい」みたいなイベントも企画できたらと考えています。半年に一回程度のイベントを開催したら、近隣の広島、岡山からも人を呼べるのでは無いかと思っています。

益田市は、私の出身地ではありませんが、大変お世話になっています。この益田市に少しでも自分のできることで貢献したいと思っています。この町が繁栄しないと私自身の事業も繁栄しませんしね笑。

今後は、県外からお客様に来ていただけるよう、ハウスでいちご狩りをはじめようと思っています。



”覚悟が大切”


■スモール・ビジネスを目指している方へアドバイスをいただけますか?


事業を始めることはとても面白いことです。重要なことは「覚悟」と「家族の同意」だけです。

事業を始める場合、大抵の方が借入が必要になるかと思います。その覚悟が持てれば大丈夫です。

事業を始めたは良いけれど、仮にダメになってしまったとしても、金融機関さんのアドバイスを受けながら事業計画を作り直せば良いだけの話です。



”スモール・ビジネスの従事者が増えれば日本は元気になる”


■スモール・ビジネスについてどうお考えですか?

とても良いし、必要なものだと思います。例えば、江戸時代は皆とても元気があったと聞きます。その理由は全員個人事業主だったからです。それが今となっては大企業に所属するといった、既得権益に皆が慣れ過ぎてしまっていると思います。

私は、自分自身が色々なことに挑戦し、失敗も含めてたくさん経験した結果、自分なりのスモール・ビジネスの事業モデルができたので、みなさんにそれを伝えたいです。「みんなもスモール・ビジネスができるよ!」と宣伝して勇気づけたいです。「このやり方ならみんな生活をしていけるから、似たようなこと考えて始めてみて!」と伝え、スモール・ビジネスの仲間を増やしていきたいです。



”その道のプロに頼る事は大切”


■スモール・ビジネスのアドバイザー派遣についてどのように感じていますか?


すごく助けていただきました!これがないと、困ります!

皆さん誰しも起業する上で、プロに相談をするということは、すごく大切だと感じています。

全部一人でやろうと思ったって無理なんですよ。任せられる部分は頼った方が早いし、正確だと思います。

アドバイザーとの最初の打ち合わせの際、僕と妻は頭でっかちになり過ぎ、自分たちのコンセプトばかり考えていましたが、その時にいただいたアドバイスのお陰で、僕たちの考え方がガラガラと変えられ、すごく助かりましたし、勉強にもなりました。現実的な事業計画を作成すること、取り組むビジネスのメリット・デメリット、お客さんのニーズを確認する必要性、そもそも地域にとって必要なビジネスなのかどうか等、これらのアドバイスが役に立ちました。今後も協力いただき、アドバイザーの指導を仰ぎながらやっていきたいと思っています。





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